私は、その日珍しく浮かれていた。
購買でいつもは買えない限定販売のパンが買えたり、真田先生からプリンをもらったり、 衣笠先生からお褒めの言葉を頂戴したり、清春くんの悪戯を回避したり・・・さてはて、今日は一体 他にどんないいことが起きるのだろう、とわくわくするような日だった。


とまぁ、そんな良いことばかりが続く訳はなく・・・、普通に生活していれば出来ないような 経験を私はこの日させてもらうことになったのだ。主に、原因は私の教え子たちのせいなのだが。 つーか、主にっていうか、その子たちのせいなのだが・・・まぁそこら辺は教師の前に、 大人である私だ。それなりの対応を見せる事にしておこう。・・・課題は主に国語系を増やす事にして。 ・・・・ことの始まりは放課後に遡る。


「おおおおおーい!七瀬くんどこへ行ったー!」


広い校舎内をたった1人で1人の問題児を探している時の事だった。
放課後は私からのありがたーい補習だと散々言い聞かせたはずなのに、最後の授業が終わって 教室に駆け戻ってきた私の目に飛び込んできたのは、すでに七瀬くんはどこかへ 行ってしまっていない、というあんまりな光景だった。
おいおいおい!あんなに言って忘れるなんて草薙くんじゃあるまいし、一体どこへ行ってしまった というのだろうか。探し回っていると廊下でうちのクラスの女の子が教えてくれた。


先生、七瀬くんなら、真壁くんに連れて行かれたよー」
「え?真壁くんが?!どういうことなんだろ・・・?」
「うん、多分バカサイユに行ったと思うけど・・・」
「本当?わざわざ教えてくれてありがとう」
「いいよ、じゃ、先生頑張ってね!」
「うん!頑張る!じゃ、暗くならない内に帰るんだよー?」
「はぁーい」




かなり有力な情報を手に入れた私は、バカサイユへと急ぎ向かった。
しかもよりによって真壁くんに連れ去られただと・・・?!真壁くんのことだ。絶対、突拍子もないことを やっているに決まっている。七瀬くんは巻き込まれたってところだろうか。
最近はぶつくさ言いながらも補習に参加してくれていたので、安心していたのだが他のB5の 事を考えていなかった。うう、貴重な補習の時間が・・・!


バカサイユの重い扉を開け放すと、そこにはもう1つの見た事もない扉があった。
あれ?前来た時は、こんな二重扉仕掛けなんてなかったはず、一体なんだというのだろうか。 首を傾げていると、ふいに後ろから声が投げかけられた。


「遅いぞ、副担。待ちくたびれた」
「待ちくたびれたもなにも、約束もしてないし!今日は七瀬くんの補習のはずじゃない」
「瞬ならこの扉の向こうだ。早く入ると良い」
「・・・なにか企んでいる感がひしひしと・・・」
「うっ!いいから、とにかく入れ!補習の時間がなくなるぞ!」
「真壁くんに言われたくないよ。七瀬くんを拉致ったのは真壁くんだって情報もあるんだからね」
「いいから!早くしろ、グラグラしてる場合じゃないだろう!」
「グラグラ、じゃなくてグズグズです!もう、七瀬くんと一緒に補習しなきゃ駄目だな・・・」




そんなことを言いながらも、あまりに真壁くんが急かすので、仕方なく扉を開ける。
ああ、さっきの会話で真壁くんの補習の進み具合も心配になってきた。 あとで七瀬くんと一緒に受けてもらおう・・・そう思いながら一歩踏み出す・・・と、 なにか奇妙な感覚。確かここはバカサイユ内のはず・・・。


「なんで土?!山?!意味分からない!ていうか七瀬くんどこ?!」


どこーどこーどこーと、うっとおしいくらいエコーが掛かる。どうやらやまびこのようだ。 ということは・・・ってどういうこと?!どんな世界だ。意味がわからない、混乱、ひたすら混乱! 誰か助けて、真壁くんの馬鹿ーっ!


先生、落ち着け。ここは真壁のやつが作った空間だ。本物じゃない」
「な、七瀬くん!なんでそんなこと・・・」
『ハーッハッハッハ!ようこそ、この真壁財閥研究チームが不眠不休で作り上げた空間へ』
「この声、真壁くん?!ちょっとどういうこと?説明して」
『説明なら、そこにいる瞬から聞くんだな!』
「・・・七瀬くん?何を知っているの?」
「・・・実は、その・・・・つまり、」
「・・・早くここを出ないと補習の時間が取れなくなるー!ああ、貴重な時間が!」
「先生、落ち着いて聞いてくれ。なんでも・・・ここは、なんでも恋が芽生える空間、だと」
「・・・・は?」


かなり言いにくそうに、そして若干頬を染めながらそう言う七瀬くんの言葉が信じられなかった。 今、なんと言った?・・・恋?ラブ?・・・・は?


「え?ど、どういうこと?そんなところに閉じ込めて!」
『ハーッハッハッハ!どうだ、驚いただろう!副担』
「いや、驚いたとかじゃなくて、なんでそんなことに・・・!?ていうか無駄な金また使って!」
『な?!無駄?!無駄だと?そんなわけあるか、これは俺なりに考えてだな・・・』
「真壁!余計なことはするな、と言ったはずだ!ここから出せ!」
『その、かなり言いにくいんだが、研究を急いだせいで・・・恋を叶えるための試練を受けないと出られない仕組みになっている』
「「アホかーっ!」」
『2人してそんな叫ばなくても良いだろう!』
「出られないってどういうことよ!」
『出るには、反対側のドアから出れば良い。ただそこに着くまでに多少の試練があるんだ』
「なんでそんな面倒なことを!はい、もう真壁くんは私がここから出たら補習決定ね!」
「もっと言ってやれ、先生。ったく、真壁は加減と言うものが分かっていないな」
「そうよ!そもそもなんで、私と七瀬くん?」
「え、あ、いや・・・それは・・・」
『フン、まぁせいぜい頑張るんだな、瞬!副担!』


上から聞こえていたスピーカーの音が切れた。どうやら翼くんは捨て台詞を吐いて、放送を 切った様だ。そして作った本人が言うくらいなのだから、その試練とやらを乗り越えていかなければ 出られないのは確かなのだろう。私より頭2個分高い七瀬くんを見上げて、言う。


「七瀬くん・・・・やろう!」
「!・・・先生・・・いいのか」
「うん、だって早く出ないと、補習できなくなっちゃう!明日はよりによって小テストだし!」
「・・・・はぁ、そうだな」


若干七瀬くんの声のトーンが下がったような気がしたが、今は気にしていられない。 とにかくここから出て、どうにかしなければ!ファイト!オー! まずはこの森からどうにかしなければ・・・!





第一の試練、崖落とし。

『はぁーい☆みんなのアイドルゴロちゃんだよーん!センセ、聞こえるー?』
「この声・・・風門寺くん?ちょ、なんで?真壁くんはどうしたのよ」
『だってー、翼ったら、ゴロちゃんじゃなくて瞬を入れちゃうんだもん!』
「・・・・は?」
「それで、真壁は今何をしているんだ。作った本人がいないとのちのち困るだろう」
『ごっめーん、瞬!さっき翼につい勢い余ってタックルしたらポペラのびちゃったー☆』
「えー!!」
「お前・・・どういうことだ!」
「どういうこともこういうこともなーい!だってゴロちゃんが入るって言ってたのに翼ったら・・・うわーん!」


風門寺くんの泣き声がスピーカーから大音量で流れてきて、耳がキーンとする。 しかしさっきから同じようなことを言っているがなんなんだろう。
そして七瀬くんは焦っている。なにかあったのだろうか・・・。まぁ、いいや。とにかくこの 試練を乗り越えなければ!


「さぁ、風門寺くんはとりあえず置いておいて。進もう、七瀬くん!」
「あ、ああ・・・そうだな」
「ってぎゃああああ!!」
「先生!大丈夫か?!」


いきなり歩いていたところが崖になり、落ちそうになった。すんでのところで七瀬くんが私を 掴んでくれたおかげで落ちずにすんだが、今その崖下を覗いてみるとかなり深い・・・! これが本物ではないことは分かっているのに、かなり恐ろしい・・・!
つーか、これのどこが、 恋が芽生えるシチュエーション?かなりの危険が伴うだろう、これは。 恋が芽生える前に、死んでしまいそうである。もしかして吊り橋効果みたいなのを狙っているのか?


「ありがと、七瀬くん。凄く助かったよ・・・本当に。死ぬかと思った・・・」
「いや、元はといえば、俺が巻き込んだせいだ」
「本当に突拍子もないこと考えるな、真壁くんてば。・・・あ、手を少し擦りむいてる!」
「これくらい大したことない。アンタが気にすることじゃないしな」
「何言ってるの!大事なベースを弾く手でしょ!大切な生徒に怪我をさせてしまったなんて・・・ああ!」
先生・・・!ありがとう。いいんだ、先生を助けられただけで十分意味があった」
「・・・七瀬くん・・・!」
「・・・先生・・・!」
「早く、ここを出ましょう。その怪我の手当てもしたいし!」
「(ガクッ)・・・そう、だな」





第二の試練、女子生徒からの妬み。

『おーい、ブチャ?聞こえってっかァー?』
「この声は・・・仙道くん?」
「なにっ、仙道だと?!風門寺はどうした」
「あァー?隣にいるぜェ。なんかよく分かんねェけど、1回喋っちまうとソイツはスピーカーが使えなくなるみてーだなァ」
「今、みんなバカサイユに居るの?」
「ナギは居ねェなァ。マダラはソファーで寝てるぜ」
「仙道、お前、早く他の誰かに代われ!お前が関わるとろくなことにならん!」
「はァ?ろくなことにもうなってないだろーがッ!ダーレがナナとブチャが入っていいっつったァ?!」
「いや、仙道くん?今はそんな問題じゃなくてね。ここの箱の中かなり危険なのよ・・・」
「フ、仙道。お前は大人しく俺と先生が出てくるのを外で指でもくわえて待っているんだな」
「なァーにッ?!ナナのくせに・・・!覚えてろよォ!?」
「外にいて何も出来ない仙道など、怖くはない。先生、先に進むぞ」
「え?あ、うん」
『ダァアアアア!ちょ、待て、このヤロッ!』


スピーカーから聞こえる声がどんどんと遠くなり、仙道くんの声も聞こえなくなる。 いつのまにか、森を抜け・・・するとそこは、学校?何故学校?
そして前にいたはずの七瀬くんの姿も見えない。慌ててあたりを見回してみたが、見当たらない。 もしかしてはぐれた?!大変、探さないと!と駆け出してみて初めて自分の異変に気付く。


「ちょ、な、なにこれ!私の高校時代の制服・・・?!」
「ちょっと、さん?こっちに来てくださる?」
「えええ、な、なんなんですか、あなた!」
「問答無用!あなたたち、さんをこちらに連れてきなさい!」
「は?ちょ、なんなんですか!あなたたち!そして私をどこに・・・!」


お嬢様のような金髪縦巻きロールの女の子の取り巻きに 引きずられて連れて行かれた先は、どうやら中庭。なんだか嫌な予感が・・・。 お嬢様の容姿もベタだ・・・ベタすぎる・・・!
数人の女子生徒・・・いや、多分同級生に囲まれた状態である。あれか、いわゆる集団リンチ的な。 まっさか、そんなベタな・・・ねぇ?


「はっきり言いますけれど、あなた、七瀬さんとどういう関係?」
「どういう関係って・・・生徒と教え子ですが・・・」
「はぁ?何言ってるの!こっちはね、あなたと七瀬さんが必要以上にべたべたしてるって知っているんだから!」
「いや・・・まだ出会って半年、そんな深い知り合いでもない感じですが・・・」
「あなた、七瀬さんに気に入られようとして・・・!」
「あの、とりあえず落ち着いてお話しませんか?」
「なに言ってるのよ!痛い目見ないと分からないみたいねっ!」


私から言わせて見れば、何言ってるのよ!と言いたいのは私の方だ。
金髪縦巻きロールの女の子が手を振り上げる。こんなどろどろの少女漫画みたいな展開、 なかなかないぞ。心の中ではそう思いながらも、反射的に目を閉じる。 しかしいくら待っても、痛みはやってこない・・・。こんな展開ますます王道だ。 そろりと目を開けると見知った背中が私の視界いっぱいに広がっていた。


「あんたたち、何をしている」
「な、七瀬さん・・・!いえ、私たち別に、なにもしていませんわ!」
「そうか、なら早くどこかへ行ってくれ」
「くっ・・・ええ、あなたたち。行きましょ」


颯爽と立ち去る彼女の金髪縦巻きロールが揺れながら消えていく。 どうやらこれも試練の1つだったらしい・・・ふぅ、果てしなく王道である。
とにかく七瀬くんが来てくれて良かった。柄にもなく緊張していたのだろうか、息をゆっくりと吐く。 すると七瀬くんが振り向く。


先生、大丈夫だったか?急に見失って・・・」
「うん、大丈夫!七瀬くんが来てくれて助かったよー。本当にありがとう」
「探したんだが、どこまでも同じ道が続いていてな。でも急に道が開けたと思ったらアンタがここにいたから」
「ギリギリセーフって感じだね」
「良かった。間に合って・・・待たせてすまなかった」
「大丈夫、なんともないから。心配しないで」


笑顔を浮かべると、七瀬くんはようやくほっとした笑みを見せてくれた。
さて、でもこれでかなりの時間を食ってしまった。急がなければ・・・! 補習どころか、家に帰れなくなるかもしれない・・・!





第三の試練、階段落ち。

少し歩くと、また違う場所に出た。だだっ広い公園のようなところだ。 くるくると変わっていく場面に頭が付いていかない。 はぁ、これいくつくらいまであるのかな・・・なんだかキリがない。その時、突然スピーカーから 慌てた声が降って来た。


『おいっ!瞬、先生!無事か!?』
「く、草薙くん?!バカサイユに戻ってきたの?」
『ああ、ねこにゃんの餌を取りに帰ってきたら、翼は倒れてるし、悟郎は騒いでるし、清春は暴れまくってるし何事かと思ったぜ』
「草薙!残っている試練はあといくつか分かるか?!」
『えーっと、あと2つだな。スピーカーの横に書いてあるぜ』
「そう、あと2つね!じゃあもうすぐ出られるね」
「ああ、あと少しだ。頑張るか・・・」
「ええ、その勢いでこの後の補習も頑張ってやろうね!」
「・・・・」
「嫌そうな顔しない!」
『でも瞬も大概良いとこどりだよなー。俺がいない間にそんな事になっていようとは・・・』
「ん?何か言った、草薙くん」
『あ?ああ、何でもねーよ。それより先生、早く出てこいよ。待ってるからな』
「ん?ああ、そうね。草薙くんの補習も気になるところだし・・・」
『だーっ!どうしてそういう意味に取るかなぁ。・・・まぁ、これで安心したぜっ』
「草薙・・・!」
『頑張って出て来いよー!』
「七瀬くん、どうかした?」
「なんでもない・・・・」


何か言いたそうで、何も言わない七瀬くんは難しい表情をしている。 何か、心配事とかあるのだろうか。副担である限りは相談にのってあげたいが・・・。
じっと見つめていると、その視線に気が付いたようにこちらに顔を向ける。 ・・・と、思ったら高速スピードでそらされた!・・・こ、これはショックだ・・・!


「ちょ、七瀬くん。私、何かした?!」
「な、なんでもない・・・!気にするほどのことじゃない」
「なんでもないって・・・・何かしたなら、」
「先生は何も悪くない・・・俺が・・・、俺は・・・!」
「・・・って、わっ!」
「危ない!」


いきなり、足が絡まって、階段から転げ落ちる所だった。危機一髪なところで、七瀬くんがまたしても 助けてくれたらしい。私・・・先生なのに生徒に助けられてばっかりで情けない。 腰に回された手がぎゅっと私を引き寄せる。


「危機一髪、だな」
「え、ええ。本当に何度もありがとう。私、助けてもらってばっかりだね」
「いや・・・俺の方こそ何度も先生に救われてる」
「私、そこまで言われるほど、七瀬くんになにかしてあげられているのかな?」
「・・・ああ。もちろ、」
『お楽しみの所、悪いけど・・・・・・・・・・・・・』


見詰め合った私たちを遮るように、スピーカーから冷静な声が流れた。






第四の試練、距離を縮める。

『2人とも・・・何やってるの・・・?』
「斑目くん!起きたのね?」
「(ガクッ)・・・斑目か・・・」
『うん、みんながうるさくて・・・起きた。大変だって・・・・』
「うん、でももう大丈夫よ。もう最後らしいから」
「ああ、でも最後っていうからにはなにか難しいことなんだろうか・・・?」
『ここに書いてある・・・・お互いの名前を呼ぶこと・・・って・・・む、』
「なぁに、最後の最後でそれなの?それくらいなら、すぐに・・・ねぇ?」
「な、なんだ!俺に振るな!」
「どうしたの、七瀬くん。顔が赤いよ」
「べ、べ、別に!」
『トゲー、トゲートゲトゲー・・・!トゲー、クケッ』
「あら、トゲーまで来ちゃったの?じゃあ、早く帰らなきゃね」
「・・・!」


七瀬くんは何かをかなりためらっている。何故なのかは分からないが、明らかに目が泳いでいる。 こんな七瀬くんは初めて見たかもしれない。思えば、この空間に来てからというものの、 かなり色々な表情の七瀬くんを見たかもしれない。なんだか1歩距離が縮んだような気がして、 少し嬉しくなる。


「私、ここに来れて良かったと思ってるよ」
「え?」
「だって七瀬くんのいろんな顔、見ることが出来たから」
先生・・・」
「じゃあ、帰りましょう、最後の試練もこれで終りだね。瞬くん」
「・・・!ああ、そうだな。先生」


そうして進んだ先にはようやく待ち望んだ扉が現れた。
2人で同時にくぐるとそこは見慣れたバカサイユと待ちくたびれた表情のB4+床でのびている この事件の首謀者が・・・なんだかタックルしただけじゃない跡とか付いてるんですけど・・・。 あと制服に足跡ついてますけど・・・。引っかいた跡もあるし、部屋中が水びだしなんですけど・・・。


「待ちくたびれたぜェ、ナァーナァ!ブチャもあとでたっぷり悪戯してやっからなァ!」
「先生、ゴロちゃんともう1回入ろー!ねー、ポペラお願い!」
「・・・うん、ようやく帰ってきた・・・良かった、先生」
「おう、先生!無事帰ってこれて良かったぜー!」


そんな状況の中、にこやかに笑う4人は怖かった。 隣の七瀬くんもそう思ったみたいで、顔がひきつっていた。
・・・これではもう、補習どころではないかもしれない。






フィクション・ロマンス
「ていうか、ベタな展開ばっかりだったね・・・」
「ありとあらゆる漫画を読んで、王道だと思うものを集めたからな、当然だ!」
「でも実際起きてたら、身が持たないよ・・・本当に死ぬかと思った」









(090121)